「ギャルが会議室に来る」って、誰が最初にOK出したの?
今日は、実際の事例から、分析・考察してみたいと思います。
「部長、それってアゲですか?」
大企業の会議で、ギャルが忖度なしに問いかける。役職を名乗るな、あだ名で呼べ、5分以上黙るな——そのルールのもとで、沈黙してきた組織が動き出す。
すごくおもしろいサービスだなと思う一方で、私が真っ先に気になったのは、そこではなく。
「最初の一社、どうやって受注したんだろう?」
気になりますよね?
泥臭い起点:名刺を配りながら、場をつくり続けた
記事の中に、さらっと書いてあった。
バブリー氏はスタートアップや大手企業、自治体、投資家などが集まる共創施設SHIBUYA QWSに足を運び、企業の担当者を見つけては名刺を配り、地道にギャルと企業をつなぐ実証実験の場を作り続けた。
「実証実験の場を作り続けた」というのがポイントだ。
売り込んだのではなく、体験の場をつくった。ギャルと企業が同じテーブルにつく「絵」を、まずリアルで見せた。その体験が、言葉より雄弁だったのだと思う。
PRとして見ると、これは教科書通りに正しい。「説明するな、体験させろ」。
でも、その一歩目を踏み出すのがどれだけしんどいことか。実績もなく、前例もなく、「ギャルが会議に来る」という概念すら存在しなかった状態で、施設に通い続けた。その行動力が、すべての起点になっている。
なぜバズるのか。私の見立て——「一気通貫ストーリー」の法則
ここからは私の考察を。
バブリーさんがメディアに取り上げられ続ける理由は、サービスが珍しいからだけじゃない。
「その人の人生ストーリー」「自分が捉えている社会課題」「解決アプローチ」の3点が、一本の線でつながっているからだ。
ギャルとして生きてきた自分の経験がある。「忖度のある組織はつまらない、もったいない」という問題意識がある。そこに「ギャルのフラットさで場を壊す」というアプローチが来る。
全部が必然に見える。だからメディアは取り上げたくなるし、読者は「なるほど」と膝を打つ。
これが、PRの本質だと私は思っています。
「あなたの(企業の)ストーリーは、一気通貫してる?」
スタートアップでも、中小企業でも、個人でも——メディアに取り上げられやすい人・組織には、必ずこの構造がある。
- なぜ自分がこの事業をやっているのか
- その背景にある、社会や人への問い
- そこから導き出された、固有のアプローチ
この3つがバラバラだと、どんなに面白いサービスでも「伝わらない」し、メディアの方に「おお」と思ってもらえない。
逆に言えば、この3つが揃ったとき——あなたのビジネスは、売り込まなくても語られるようになるということ。
ここに、「共鳴PR」の真髄があるな、と思った、具体的事例でした。
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